動物園の動物はストレスいっぱい
国内の動物園で農作物被害防止のために駆除されたイノシシやシカなどを丸ごと餌として与える『屠体給餌』の取り組みが広がっているそうだ。
通常、餌用の肉は、通常食べやすいブロック状にしてビタミンなどを補充している。栄養は十分だが運動量や刺激が少なく動物の心は満たされない。
屠体給餌は感染症予防で内臓や頭部を取り除き、低温殺菌や凍結処理した上で餌として与える。
野生のヒグマや肉食獣は、餌を探して何時間も歩き、仕留めた動物の毛皮を剥いだり、肉をかみ切ったりする。それが主要な活動の時間になる。
一方決まった時間と量で餌が提供される動物園では、楽だが退屈な時間が長く、ストレスに繋がりやすい。
駆除された動物を使うので、一石二鳥な気がするが。
コストは屠体給餌が高くなるそうだ。
いくつか問題も。
銃弾による鉛中毒。鉛の毒により、体に麻痺や腹痛、脳障害を引き起こす可能性がある。
捕らえられた野生動物が、どんな生活して何を食べていたかも分からないので、寄生虫や細菌ウイルス。
飼育員も危険にさらされる。
屠体給餌は残酷な行いではなく、動物のために考えた取り組みだということを伝えたい。
欧米では屠体給餌は珍しくないそうだ。
コメント