【板宮清治】『7選』知っておきたい古典~現代短歌!

梔子 八重咲き

梔子 八重咲き

板宮清治 (いたみやせいじ) 

1935年~ 岩手県出身。歌人。

岩手県で農業をい営むかたわら歌を詠む。佐藤佐太郎に師事

歌集『麥の花』 『風塵』 『待春』 『春暁』 『木枯らしののち』『杖』

著作『自解百歌選 板宮清治集』

板宮清治 歌集

1964年(昭和39年)第1歌集『麥の花』 短歌研究社

1973年(昭和48年)第2歌集『風塵』 短歌新聞社

1982年(昭和57年)第3歌集『待春』 短歌新聞社

1985年(昭和60年)第4歌集『春暁』 短歌新聞社

1988年(昭和63年)『自解百歌選 板宮清治集』 牧羊社

1989年(平成元年)第5歌集『木枯らしののち』 短歌新聞社

2005年(平成17年)第6歌集『杖』 短歌新聞社

板宮清治 短歌

冬を経て青たちかへる麦畑ゆふべゆふべに日の色にじむ 『麦の花』

雉鳴きて時間のゆらぐ春山は木々の梢の空にかがやく 『春暁』

薪割りてわが働けばよみがへる戦後はるけき冬日の匂ひ

息づまるまで寒ければ雪明りのなか目前の冬木々ひびく 『木枯らしののち』

月光に路上の雪の凍る夜帰り来て刺立つごときわが髪

ただ歩くことのみにたる一時間田の水にほふ日にかがやきて 『杖』

ひと冬を越えて黄に枯るる畔のはて雲遊び裸木の梢がけむる

 

 

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